ブログの移行準備中

現在、弊社ホリスティック・クーラのWEBの方にブログを移行しております。

 

そちらのほうで、引き続きブログを投稿していきたいと思っております。

 

準備が整い次第こちらでもお知らせさせていただきますので

どうぞよろしくお願いいたします。

 

                 石垣英俊

骨盤矯正って必要なの?

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「骨盤矯正って必要なの?」

「私の骨盤歪んでる・・・、矯正した方がいいのかも」

「骨盤なんて矯正する必要ないでしょ?」

「そもそも矯正って何?ボキボキするの?こわーい!」

 

 

年頃の女性をはじめ、健康や美に関心のある方まで

ひろく知られているキーワード「骨盤」。

 

いったいなぜそこまで多くの人が「骨盤」に興味があるのでしょうか?

 

 

そこで今回はこの「骨盤」という言葉とセットでよくみられる

「骨盤矯正」というものを、私なりの見解で論じていきたいと思います。

 

ちなみに私は

神楽坂にある、背骨リラックス専門サロンスタジオの代表をつとめさせていただいています。

運営しているのはリラクゼーションサロンとヨガ・ピラティススタジオですが

治療院の開業は2004年。国家資格は鍼灸按摩マッサージ指圧師、大学教育では健康科学部カイロプラクティック学科(一応、4年間で4200時間のカリキュラムを修了。カイロプラクティック理学士および応用理学士)を卒業しています。

 

そんな職業的背景から、

私も長く「骨盤」という亡霊?いえ、キーワードを追い求めてきた1人でもあります。

 

ズバリ、骨盤矯正は必要なのか?

 

あくまで私見ですが、

骨盤矯正の仕方・それがどういうものか、にもよりますが

「必要なケースは限りなく少ないが、あるにはある」

という見解です。

 

なんかあいまい~と思われた方は、ぜひ先をお読みいただければと思います。

 

 

 

そもそも骨盤って?

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骨盤とは、背骨の延長にある仙骨と尾骨(小さい尻尾の名残のような部分)に、左右の寛骨(かんこつ)※という骨が合わさった部分のこと

※寛骨は坐骨と腸骨、恥骨の3つが合わさってできています。

 

専門的には、股関節(こかんせつ)や腰椎(仙骨の上の、腰のぶぶんの背骨)を含めて、骨盤帯と言ったりすることもあります。

 

背骨は、私たち人間の屋台骨に相当するものですが

その土台になる部分がまさに骨盤と言えます。

土台に問題があれば、柱も安定しませんから

骨盤がいかに大切であるかは、なんとなくイメージできるのではないでしょうか。

 

例えば、

歩くことにしても股関節を介して骨盤に力は伝わります。

座っていても骨盤の坐骨部分が体を支えるので

地面や座椅子、床からの力がどうやって背骨に伝わっていくかは

骨盤次第というわけです。

 

う~ん、そう考えると骨盤ってやはり大切ですね!

 

どんな時に骨盤矯正するのか

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いったい骨盤がどんな時に、「骨盤矯正」というものをするのでしょうか?

 

巷に溢れる「骨盤矯正」ですが

日本国民の骨盤はどうなってしまっているのでしょう。

骨盤を矯正しなければいけない理由とは??

 

 

いままでに骨盤矯正を希望されていた方や

骨盤矯正を受けたことがある方のお話にもとづき

いくつか考えられるものを挙げてみました。

 

 

・見た目の改善

身体の歪みを気にされているケースです。

何が基準になるかはともかく、気になってしまうとどうしても意識してしまうもの。

歩いているとスカートやパンツ(ズボン)がズレてくる、ウエストラインやおへその位置、脚の長さなどの左右差、などで自覚することも。

 

・座っている時の腰痛や坐骨の痛み

 長く机に座って作業をしていると、ついつい悪い姿勢になりがちです。

そんな時、腰の痛みやだるさ、坐骨の痛みを感じる方も。

痛みを回避(逃避)するために足を組んだり、クッションや背もたれをいれたり工夫するものの、根本的な解決に至らないことも多いようです。

 

・産後の恥骨痛(妊娠中もありますが)などの不調

産後の腰痛や恥骨の痛みに悩んでいる方も多いと思います。

もちろん産後に限らず妊娠中に恥骨の痛みを感じる方も。

痛みを感じる部位は骨盤の左右にある寛骨(正確には恥骨の部分)が下腹部の下で結合する部分。

 

 

・ダイエット

 見た目の問題でもありますが、産後や加齢にともなって

「痩せにくくなった」

「体形が戻らない」

とお悩みの方は多いはず。

代謝が悪いのは骨盤に問題があるから、と認識されている方が多いのはあらゆるメディアの影響でしょうか。

 

・便秘、尿漏れなどの不調

 上記にもありますが

お通じなどの排泄を含め、代謝の低下や尿漏れといった不調を感じている方も骨盤矯正に興味をもっていることが多いようです。

 

・尻もちなどによる骨盤への衝撃による歪み

 稀ではありますが、尻もちをつくことで打ち所が悪いと、その衝撃によって寛骨と仙骨の間にある関節に負荷がかかってしまうことも。

 

 

どうでしょう?

あなたに当てはまるものはありましたか?

 

 

 

骨盤矯正ってどういうことするの?

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大辞林 第三版では「矯正」を以下のように解説しています。

きょうせい【矯正】

( 名 ) スル
欠点などを正しく改めさせること。まっすぐに直すこと。 「歯列-」 「非行少年を-する」
 
 

確かに、矯正という言葉でまっさきに浮かぶのは

「歯の矯正」

 

歯列矯正はご存知のように時間をかけてするものですよね。

 

時間をかけて、という意味では他に

脊柱側弯症という病気でも一部の方が装具を使って矯正します。

 

大人になってからもありますが

成長期に矯正することが多いように、

矯正は一日にしてならず、という印象です。

 

では骨盤矯正はどのようなものかというと

これが本当にまちまち。

 

以下、骨盤矯正の内容について

道具を身につけるもの、関節に直接アプローチするもの、筋肉にアプローチするもの、

3つのタイプに分けて解説していきます。

 

①道具を身につける

・骨盤(骨盤帯)を中心にゴムバンドを巻く

矯正という言葉に近いと思われるのがコチラ。

ゴムバンドなどを使用して骨盤周辺を固定しながら

運動療法や手技療法を組み合わせるものも。

医療機関で行っているものから民間療法(国家資格などを保有しない自由業)までアプローチや理論もさまざま。

 

私は経験ありませんが、

運動療法と組み合わせるということも含めて、成長期であれば特に有効であると思います。

また、安全に行われるのであれば大人であっても必要なケースもあるのではないでしょうか。

 

・矯正下着の着用

矯正下着を着用しながら生活することで骨盤矯正をするもの。

コルセットにも言えることですが、

要はそうした矯正下着をつけながら、天然のコルセットである筋肉がどのように変化していくかということが重要であり、その他の運動療法なども取り入れる必要があるかもしれません。

 

 

②関節に直接アプローチするもの

・関節をボキボキする

骨盤には、寛骨と仙骨の間に仙腸関節(せんちょうかんせつ)」という部位があります。

この関節は昔から「動く・動かない」と専門家(医師や解剖学の教授、理学療法士、整体師、カイロプラクターなど)議論されているところ。

その論議はここでは避けますが、仙腸関節に対して早い刺激を与えることで(スラストといいます)関節の動きを調整する手技があります。

カイロプラクターや整体師、その他の方がよく骨盤に対してアプローチするものとして知られています。

 

あくまで私の経験ですが、産後でもごくわずかの方や、尻もちなどの怪我によって仙腸関節部分に「ロッキング現象」がみられることがあります。

そのようなケースではこの「スラスト」という手法が特に有効と考えます。

誤解されやすいのですが、このような手法は音をポキポキ鳴らすためではなく、関節周辺の感覚や動きを改善させることを目的としています

覚えたての頃は、とにかくやりたいさかりがいるもので、私も学生時代餌食になっていました。

 

このような方法を「骨盤矯正」として謳っている整体院なども多く存在しています。

しかしながら、このようなアプローチは、必要なケースにこそ有効ではあるものの、定期的に行うものではないように私は認識しています。

 

・特殊なベッドや道具を利用した調整

10年以上前から多くみられるようになった、トムソンベッド(カイロプラクティックの高価なベッド)を利用したアプローチです。

こちらは、ドロップというものを利用してやはり瞬間的に調整する方法です。

上記の手法と同様の効果も期待できます。

が、やはりそんなに頻繁に繰り返し施術を受ける意味はわかりません。

 

・道具を使って神経にはたらきかける

カイロプラクティックではアクティベータという器具を使用して神経にはたらきかけ、筋肉や関節にアプローチして体のバランスを整えるものがあります。

 

③筋肉にアプローチするもの

・筋肉をマッサージする

骨盤矯正=整体といえば、筋肉の緩和を目的としたマッサージのようなものがイメージ的に近いのかもしれません。

マッサージやリラクゼーションを否定するつもりはありませんが、ただやみくもなアプローチであれば、それは骨盤矯正とはいえないでしょうし、その効果も?です。

 

 

・体を操作、誘導することで筋肉の緊張をゆるめる

骨盤矯正を目的としたものとは考えにくいですが、体をあるポジションに誘導したり、力を入れてもらってから緩めてもらうなどをして筋肉の緊張をゆるめていく方法があります。

受ける方に負担が少ないという意味でも安全な方法といえるでしょう。

他にも各種似たような方法がありますが、療法によって、そのテクニックの名称が違っていたりしますが骨格の調整も可能です。

 

 

上記のもの以外にも多くの療法、手法が存在しますが

一般的によく使われているアプローチが以上です。

 

 

 

まとめ

科学的な根拠(エビデンス)をもとにした「骨盤矯正」というものは、現時点ではほとんどないように思われます。

骨盤の検査や状態を含め、どのような時にどのような方法で行うといった定義も統一されていません。

 

メディアでの反響や、整骨院や治療院、整体院など広告宣伝の一部として「骨盤矯正」という文字も多くみられ、「骨盤矯正」を求めている人が多いことがうかがえます。

ところがその方法は種々様々で、何が骨盤矯正なのかわからないのが現状と言えるでしょう。

 

また、中には誇大広告的なものもみられるようにも思います。

施術にあたっている人の一部は、きっと不安をかかえているのではないかと

そんな老婆心さえ感じることもあります。

 

しかしながら、骨盤を中心にアプローチすることで、身体の不調が改善されることは多く、ゆえに「骨盤矯正伝説」なるものが確立されるのだと思います。

また、骨盤を矯正するのに時間がかかる?という印象から、

定期的に骨盤矯正という名の施術をする必要があるかというと、私はほとんどないと思っています。

 

骨盤には関節も存在ますが(もっというと、腰の背骨の部分や股関節なども影響します)、何より歪みに影響しやすいのは骨盤周囲の筋肉の状態です。

矯正なのかどうかはともかく、骨盤を改善し、よりよい状態に保つには、やはり能動的なケア、つまり運動が必要であると考えます。

 

そのようなことから思うのは、

なぜ骨盤が大事なのか?

なぜ骨盤が歪む(正しくは骨盤を含め体がアンバランスな状態になってしまう)のか?

ということを、もっと一般の方々、消費者の方々に、広く認知していただく努力が必要なのかもしれません。

こちらについては、またあらためて投稿させていただきますね。

 

・「骨盤矯正」が何かにもよるが、調整が必要な人もいる

・そもそも「骨盤矯正」の定義がない

・定期的な骨盤矯正の必要性は民間療法では考えにくい

・やみくもなアプローチ(ボキボキ、筋肉緩和操作など)の効果は期待できない

・骨盤から全身をとらえたアプローチは不調の改善に有効

・骨盤をよい状態に保つには運動が必要

・骨盤の正しい理解を広めていくことが大切

 

 

 

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「首の痛み」の主な原因と対処法

 

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「朝起きたら首が回らなくなっていた・・・」

「うがいをするのがつら過ぎる・・・」

「痛すぎて吐き気や頭痛まで感じることも・・・」

 

首の痛みに悩んでいる方は多いと思います。

もしあなたがそうだとしたら、その原因と対処法を知りたくありませんか?

 

◆現代人に多い首の痛み

メディアの多様化や生活様式が変わった現代では

腰痛や肩こりとともに、首の痛みを訴える方が増えました。

今回は、首の痛みの原因を「生活習慣によるもの」「怪我や疾患によるもの」に分け、それぞれの代表的なものを紹介していきます。

生活習慣による首の痛みを中心とした対処法も参考にしてみてくださいね。 

 

 

◆生活習慣が原因の首の痛み

・不良姿勢

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パソコンを使用する長時間のデスクワークは

目の酷使に加え、姿勢の問題から首、肩の筋肉が重力の負荷を大きくうけてしまいます。

成人だと5キロ以上もある頭が前方に位置するだけでも、首の後ろにある筋肉に過剰な負担がかかってしまうのです。

 

座っている時のあなたはどうなっていると思いますか?

私もつい、このような姿勢になりがちです。

意識って、大切ですよね。

 

・寝違え

 「朝起きたら首がまわらない」「上を向けなくなった」

朝起きたときに首の痛みを感じる方は多いと思います。

寝違えのはっきりした原因はわかっていませんが、前日までの肉体的、精神的疲労に加え、胃腸をはじめとした内臓のはたらきの低下も影響している可能性があります。

・旅行や出張など環境の変化

・枕をはじめ寝具が合わない

・寝返りが少なく横向きで寝るクセがある

上記のようなことも寝違えを起こす原因として考えられます。

 

あなたはどうでしょう?

最近、いつも以上に疲れがたまっていたりしませんでしたか?

 

スマホネック

 スマホに限らず、下を向く姿勢で長時間パソコンと向き合ったり、本を読み続けるのは首の骨(頚椎:けいつい)に大きな負担をかけます。

それがつづくと、ストレートネックになってしまうことに。

ストレートネックは頚椎の生理的なカーブ(本来のライン)を失うだけでなく、動きの制限や、椎間板にとっても負担がかかります。

 

 気づくと首の後ろ側がピーンと貼っている、なんてことありますよね?

普段の姿勢やクセ、みなおしてみませんか?

 

・内臓の疲労や不調

 慢性的な首の緊張やコリがつづく場合、内臓の不調が影響していることも考えられます。日ごろの疲れや睡眠不足は、内臓のはたらきをいつのまにか低下させています。

 

疲れていると、ついつい無理して「食べなきゃ」ってなってしまいますよね。

食事は美味しく食べれていますか?

睡眠はきちんととれていますか?

 

・メンタルストレス

 急で強いメンタルストレスや、普段から緊張や怒りを無意識にためこんでいるケースなどでも首の痛みを感じることがあります。

 

あなたはどうでしょう?

私も何度か経験していますが、メンタルストレスと首の痛み、関わりあると思います。

不安や緊張で呼吸が浅くなっていませんか?

 

 

◆怪我や疾患が原因の首の痛み

首の痛みの原因が明確であったり、腕や手に痛みやしびれをともなう場合、下記のような疾患が考えられます。不安を感じたり、症状が気になる方は迷わず病院を受診しましょう。何科を受診すればいいかわからない場合は、まずは整形外科をおすすめします。

・頚椎捻挫

軽度のむち打ちや、急に振り返る、不意な動きなどによるもの。

頚椎は椎骨(ついこつ)という小さな骨が7つ上下に連なり、椎間板という緩衝材の後ろ側には小さな関節(椎間関節:ついかんかんせつ)が存在します。

この部位が衝撃を受けることで、小さな筋肉や靭帯(じんたい)を傷め、炎症を起こしてしまいます。きちんと治らないことで、慢性的に首の痛みを感じることも。

・頚椎症

50歳以上の中高年に多く、加齢性の変化によって頚椎が変性(変形:骨にとげがあらわれたり、椎間板の形が変わるなど)を起こすことで椎骨と椎骨の間を神経が通るスペースが狭くなり、手や腕にしびれや痛み、動きの異常を生じます。

悪化すると頚椎の中の空洞のスペースが狭くなることで、脊髄に影響を及ぼす「頚椎症性脊髄症」になっていくことも。詳しくは以下のサイトを参照してください。

公益社団法人 日本整形外科学会 

www.joa.or.jp

・頚椎椎間板ヘルニア

 頚椎症と比べて、比較的若い30代~40代の人にも多いのが特徴。

上記スマホネックなどで椎間板に負担がかかり過ぎると、中にある髄核というゼリー状の部分が外に脱出することで腕や手を支配する神経を傷害することに。

好発部位(よく発症するところ)は頚椎の上から4番目~7番目にかけて。

 

・その他

 その他にも、頚椎の腫瘍や感染症などでも首の痛みがあらわれることもあります。

安静時でも(動かしていない状態)痛みを感じたり、発熱するような時はすぐに病院を受診し、主治医に相談するようにしてください。

 

◆対処法

 首の痛みに対して、湿布や塗り薬も効果的かもしれませんが、まず何よりも普段の生活習慣と姿勢の見直しが大切です。そのためには、頚椎の負担を軽減させる正しい姿勢を理解しましょう。

痛みが強い場合、無理に動かしたりするのはよくありません。また、首の痛みがおさまったようでも、腕や手指に痛みやしびれ、動きの違和感を感じるようであれば整形外科の受診をオススメします。

 

・PCの位置と座り方の見直し

 椅子に座ってパソコン作業する時の注意点

・パソコンは目線と水平線より下にディスプレイが来るように

・机の高さは肘を曲げたときのラインが理想

・肘掛けがのぞましく、あれば肘を90度に

・背もたれにお尻がつき、坐骨が立つように腰かける

・膝は90度程度にまげ、足の裏はきちんと床につくように

・椅子が高ければ、下に足台をおくなり工夫をするといい

コチラ↓↓↓のイラストは参考までに

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 頚椎はもちろん、

胸椎、腰椎、仙骨、本来の自然なカーブがあるのが背骨にとっては理想的。

いい姿勢(しぜんな背骨のカーブ)でいることは限りなく省エネで、

普段私たちが無意識に受けている重力をプラスの力(エイジング効果さえある?)に変えてくれるのです。姿勢って大事ですね!

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・こまめなストレッチ

デスクワークが長時間つづく人は、1時間に一度は席を立ち、少しストレッチをする習慣を身につけるようにしてください。

ただし、首のストレッチは急に伸ばしすぎると筋を傷めることもよくあります

まずは肩甲骨と胸郭(胸骨:胸の前のネクタイのような骨・肋骨・胸椎:背中にある背骨、この3つを合わせたとりかごのような骨格全体を意味します)の柔軟性を高めることが大切です。

なぜなら、肩甲骨や胸郭の動きがかたいままだと、どんなに首がほぐれても緊張を繰り返しやすく、頭も本来の位置におさまらないからです。

以下に4つのストレッチを紹介します。

 

①肩甲骨のストレッチ(内転)

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肩甲骨を中央に引き寄せるストレッチ。

普段かたまりがちな肩甲骨の間を意識しましょう。

 

②肩甲骨のストレッチ(外転)

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頚椎とともに胸椎(胸郭ぜんたい)も伸ばしていきます。

肩甲骨が外に広がるイメージで。

 

③首よこ&斜めまえストレッチ

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耳の上あたりに伸ばす側と反対の手をおき、肘の重みだけを利用してやさしくストレッチしていきます。

顎の位置と肘をおろす方向によってのばされる筋肉・部位が変わってきます。

力でやると筋肉を傷めやすいので、やさしくストレッチすることを心がけ、呼吸をしながらおこないましょう。

 

④首まえストレッチ

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胸の前に手を押しあてたまま、息を吸いながら顎の下から鎖骨にかけて伸ばしていきます。

鼻で呼吸するのを忘れないようにしてください。

・頚椎モビリゼーション

 頚椎は本来、他の背骨の部位(腰椎や胸椎)にくらべて上下前後左右と動きの範囲が大きいのが特徴

スマホや読書、パソコンの使用が原因で首まわりの筋肉が緊張したままになっていると、関節まで動きを制限されてしまうことに。

そこで、頚椎の関節に対してごくやさしい圧をかけながら、みずから動きをくわえていく方法を紹介します。

動かすことで痛みを強く感じるときは行わないでください。

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上の写真のように、首の真ん中より少しだけ外側に両手の4本の指を軽く当てます。

次に、少しずつゆっくりと上を向いては前に戻る動きを加えましょう。

押しあてている指の圧は強すぎず、場所を少しずつ上下に3か所ほどずらしていくと動きにくいところが感じられるかもしれません。

動きにくいところを他の部位より2回~3回多く繰り返しましょう。

・就寝前のマッサージ

 寝る前に仰向けの状態で頭と首のつけねをやさしくマッサージ。

首の筋肉の多くが、実はあたま(後頭骨)にも付着しています。

両手をМ字にして、あたまの重みを利用しながら左右に筋を切るように数回マッサージするのがコツです。緊張がほぐれると、そのままリラックスして眠くなることもあるでしょう。

コチラ↓↓↓の写真は座った状態で同様の部位にマッサージしているイメージです。

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まとめ

・首の痛みは筋肉の問題から頚椎(骨・関節)の問題までさまざまな原因がある。

・背骨の自然なカーブを意識した姿勢(特に座り姿勢)を心がける。

・大きな疾患になる前に対処することが大切。

・日々の生活習慣が痛みの原因になっていることが多い。

・内臓のはたらきや心の状態も含め、疲労が影響することも考えられる。

・痛みの原因がはっきりとしている時はすぐに病院を受診する。

・痛みが強い時は無理に動かしたりしない。

・腕や手指に感覚や動きの異常があればすぐに病院を受診する。

 

このようなことをふまえて、

首の痛みを引き起こす原因を意識しながら日常の悪い癖や習慣を見直していくことが大切です。

とはいえ、もし強い痛みが続いたり不安を感じるときは適切な医療機関を受診することも忘れないようにしてください。

 

 

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病院と整骨院・治療院・整体院の違い

病院=整骨院=治療院の間違い

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当たり前のことかもしれませんが

病院は医師や歯科医師(以下、医師)に診察していただくところです。

疾患名の診断や、処方、手術、リハビリなどなどが行われ

入院施設があるところも。

 

医療法では、

「医師または歯科医師が、公衆または特定多数人のために医業や歯科医業を行う場所」

とあります。

 

もちろん規模や専門によって違いがあります。

診療所やクリニック、総合病院、大学病院、さらには人間ドックを主としているクリニックなど、多岐にわたります。

そのような施設では、医師だけでなくコ・メディカル*1の方々も働いています。

 

 

ところが、整骨院接骨院と同じ)や治療院を病院だと思っている方も意外と多くいらっしゃることに気づきます。

 

まぎらわしい宣伝広告がそうさせているのかもしれませんし

義務教育ではそこまで学びませんからね。

 

そこで今回は、病院とその他、医業類似行為などの施設との違いについて論じていきたいと思います。

 

ちなみに、前もってお伝えしておきますと

私は医師ではありませんし、まわしものでもありません。

医療関係者にごますりしたいわけでもなく

ただ、ある程度正しい認識を一般の方に持ってほしいと思いこのような記事を投稿しています。

 

その背景には私の生い立ちも関係しているかもしれません。

父が整骨院接骨院)を開業しながら、鍼灸師、按摩マッサージ指圧師であったこと。

尊敬する叔父が医師であること。

私自身は、14年間、鍼灸師、国際基準のカイロプラクター(学位あり)として治療院をつづけ、同時にリラクゼーションサロンを経営していること。

 

以上の事などから、誰を否定するわけでもなく論じたいと思います。

 

 

整骨院(治療院)は病院ではない

「今日ちょっと整体に行ってきたんだけど、ヘルニアって言われちゃってさー」

「病院のお医者さんがなかなか強いマッサージでね」

 

いえいえ。

それが整形外科ならともかく、

整骨院や治療院では決して診断できません。整体院はもちろんです。

そもそも診断権もないのです。(診断できるのは医師:お医者さんです)

 

それから、病院の先生が理学療法士ということならありえるのでしょうが(リハビリ)

医師がマッサージすることはなかなかないでしょう。

ということは、そこは病院ではなくどこでしょうか?

ちなみに、

中国の医師(中医師)は、携帯を耳と肩に挟みながらマッサージしていたりします(笑)

 

つまり、このような感じで

整骨院や治療院を、医療機関である病院と勘違いしているケースは結構あるもの。

 

同じ業界の方や詳しい方にとっては当たり前のことかもしれませんが

整骨院や治療院は病院ではありません

中には、そういった施設で、理学療法士さんや看護師さん、助産師さんといった

コ・メディカルの方々が働いている施設もありますが、医療行為を行う場所ではないのです。

 

なぜ病院と間違えてしまうのか

病院と勘違いしてしまう理由が2つ考えられます。

 

①白衣がまぎらわしい

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これは、私自身も少しひけめを感じることがあります。

ドクターでも、上の写真のようなケーシータイプという白衣を着ている方も多くいらっしゃいます。

理学療法士や看護師さんの多くがそうですよね。

 

時々、同業者でも長い白衣を着ている先生も多く(ネクタイしめて)

確かに威厳があってかっこよくみえるかもしれませんが、

私は職人タイプが好きなので、あえてケーシータイプを好んでいます。

 

ちなみにどうでもいいことですが

この写真⤴私ですが、しわしわです(◎_◎;)

40代独身の哀愁がにじみでていてびっくりしました。

②保険証を出す出さない

病院といえば保険証。

そんなイメージをお持ちの方も多いと思います。

 

それでは、整骨院接骨院と同じです)はどうかというと、

捻挫や打撲(打ち身)など保険適用なものがありますので、保険証を出すことで健康保険が適用となります。

治療院でも、医師の診断のもと、保険を使って鍼灸せじゅつを受けることは可能です。

しかし、時間の制約やレセプト管理、クライアントの手間などがあることから、

自費診療(自由診療)だけで行っているところも多いのが現状です。

 

せじゅつの回数(頻度)が必要な方や、経済的な理由がある方は

病院内や、病院と提携して鍼灸をおこなっているところもありますのでお探しになってみてもいいかもしれません。

 

整骨院と治療院、整体院の違いは?

整骨院は、柔道整復師という国家資格を保有する方が開業しているところ。

 

治療院は、鍼灸や按摩マッサージ指圧師など、やはり国家資格を保有する方が開業しているところです。

 

上記のいずれも開設するには保健所への許可が必要で、

それぞれの資格は、学校に3年以上通って、国家試験に合格する必要があります。

 

あはき法という法律で、

医業類似行為として認められていて、開業する権利があるのが特徴です。

 

理学療法士さんやエステティシャン、看護師さんやカイロプラクターが

もう一度鍼灸按摩や柔道整復師の学校に通うのは

上記の「開業権」や、マッサージという言葉を使えるから

という理由が多いようです(私、調べ) 

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 整体院やリラクゼーションサロンは

特に国家資格などを必要とされません。

人体に害を加えない限り・・・・といった自由業ともいえます。
(平成25年に総務省がリラクゼーション業を日本標準産業分類に新設しています)

 

それぞれが行っているせじゅつの内容はまちまち。

各所でどのようなことが行われているかについては

また投稿したいと思います。

 

私見ですが

国家資格を保持している人もいない人も

その人次第だなぁと思うことがよくあります。

 

クライアントのために日々努力を重ねている人もいれば

そうでない人もいます。

 

国家資格だから偉いとか、そういうことはないと思います。

しかし、最低限の基礎知識をみにつける上では

専門学校や大学という過程を経て

時間とお金を使って遠回りする意味もあります。

そういう意味では

国家資格というものはそれなりの価値があると言ってもいいでしょう。

もちろん、

医師や薬剤師の努力や諸々の負担は計り知れないものであることは

想像に難しくありません。

 

 

まとめ

◆病院は医師とコメディカルな方々がいる医療機関 

整骨院・治療院は医業類似行為を行う施術所

◆病院と勘違いするのは白衣や保険証が影響しているかもしれない

整骨院(治療院)と整体院(リラクゼーションなど)の違いは国家資格と保健所の届け出義務など

 

 

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*1:コ・メディカルとは、医師・歯科医師以外の医療従事者の呼称で、和製英語

四十肩・五十肩とは?その原因は?

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 四十肩・五十肩とは 

四十肩・五十肩を経験したことがある方はその辛さをよくご存知の方も多いと思います。

 「運動していたのに四十肩になるなんて」

「利き腕じゃない左肩に痛みがくるなんて不安で仕方ない」

「原因がないのに急に肩の痛みが悪化しだした」

「慢性的に肩が凝っているから四十肩なのかもしれない」

 

肩の痛みは、仕事や家事に支障をきたすもの。

ちょっとした動きで強い痛みを感じたり、その恐怖から動かさないようになるとイライラやストレスもたまってしまいますよね。

 

私自身も過去に肩の大けがをして以来、脱臼癖がつき

その恐怖から身体の力を抜きにくいのを経験しました。

身体の緊張は心の緊張にもつながるもの。

やはり長引く痛みや不調とは一日もはやくおさらばしたいものですね!

 

さて、それでは四十肩・五十肩とはどういうものなのでしょうか。

 

四十肩と五十肩に違いはない

 

一般的によくきく「四十肩・五十肩」という言葉。

実際には四十肩も五十肩も俗称で、四十代で発症すれば四十肩、五十代で発症すれば五十肩と言われます。

正式名称は「肩関節周囲炎」。40代以降によくみられる整形外科疾患になります。 

 

30代でも四十肩・五十肩になる

 では、四十肩・五十肩は若い人には発症しないのでしょうか?

答えはNO。

30代の方も60代以降の方も発症します

私が過去にみさせていただいた例では、30歳から70代半ばの方が「肩関節周囲炎」と診断され、まさに四十肩・五十肩の症状を呈していました。

 

四十肩・五十肩の診断

肩に不安を覚えたら、一度は整形外科を受診されることをおすすめします。

診断は医師がするものです

間違っても自己診断や、整骨院、整体院、治療院やリラクゼーションサロンなどに診断を求めてはいけません。

疾患名は、問診やレントゲン、超音波検査などから、総合的に医師が診断するものです。

また、状態によってはMRI検査が必要なケースもあります。

 

四十肩・五十肩の症状

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 四十肩・五十肩の症状としては、以下のようなものがあります。

 

・急に肩に痛みを感じる

・夜間痛があり、寝がえりの際激痛がある

・腕を挙げたり、物を取ろうとして痛みが走る

・安静にしていても肩に痛みを感じる

・エプロンの紐を結んだり、背中のファスナーの開け閉めができない

・腕の方にまで痛みや響く感じがする

 

上記のような症状が続くと肩や腕を動かすことに恐怖心を覚え

なるべく肩や腕を動かさない習慣から、肩関節の拘縮(こうしゅく)を引き起こしてしまいます。

ちなみに、慢性的に肩が凝っていたりすることで

自己判断から「四十肩」だと思い込んでいる方もみられます。

しかし、慢性的な肩こりと四十肩は全くの別物。

ただ、その慢性的な肩こりも、ずっと放置しておくのはよくありません。

 

 四十肩・五十肩の原因は?

 

加齢とともに肩関節を構成する組織が変化し、炎症が起きることが原因とされています。

しかし実際のところ、はっきりした原因はわかっていないようです。

 

私見ですが、

昔に比べて若い世代にも増えていることから

必ずしも加齢性の問題だけではないのかもしれません

 

例えば生活様式の変化。

食生活はもちろん、運動不足やデスクワークの方が増え、

人間関係や情報過多によるメンタルストレスの影響なども考えられます。

 

発症が右だけ左だけの人もいれば、右が治ったら左、左が治ったら右、

のように発症するケースもあることから、肩以外の問題(例えば頚椎や胸郭、さらには骨盤などの骨格や筋肉の状態など)も、誘発因子として注目していく必要があるでしょう。

 

しかしながら、「肩関節周囲炎」と診断された方のケースでは

肩自体に(腱板といわれる腕と肩甲骨をつなぐ部分や関節のクッションの役割をする滑液包など)炎症や変性がおこっている状態ですので

あくまで予防的に考えることが大切だと言えます。

 

普段の姿勢や心の状態。

食事は美味しく食べられていますか?

大きなストレスを長く感じていませんか?

 

まず肩の痛みや違和感、不安を長く感じるようであれば

一度整形外科を受診してみてください。

 

四十肩・五十肩が一発で治る・・・といったうたい文句は信憑性がありません。

事実、ご本人が四十肩と思い込んでいるものが

一回の施術で劇的に治ってしまうことはよくあるものです。

でもそれは、四十肩の手前であったかもしれませんが

そもそも四十肩ではありません。

 

もちろん適切なアプローチによって、

経過の悪かった四十肩の痛みが急に改善していくことはあります。

 

改善法やセルフケア、予防についてはまた今度紹介させていただきますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

石垣英俊

 

 

 

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