病院と整骨院・治療院・整体院の違い
病院=整骨院=治療院の間違い
当たり前のことかもしれませんが
病院は医師や歯科医師(以下、医師)に診察していただくところです。
疾患名の診断や、処方、手術、リハビリなどなどが行われ
入院施設があるところも。
医療法では、
「医師または歯科医師が、公衆または特定多数人のために医業や歯科医業を行う場所」
とあります。
もちろん規模や専門によって違いがあります。
診療所やクリニック、総合病院、大学病院、さらには人間ドックを主としているクリニックなど、多岐にわたります。
そのような施設では、医師だけでなくコ・メディカル*1の方々も働いています。
ところが、整骨院(接骨院と同じ)や治療院を病院だと思っている方も意外と多くいらっしゃることに気づきます。
まぎらわしい宣伝広告がそうさせているのかもしれませんし
義務教育ではそこまで学びませんからね。
そこで今回は、病院とその他、医業類似行為などの施設との違いについて論じていきたいと思います。
ちなみに、前もってお伝えしておきますと
私は医師ではありませんし、まわしものでもありません。
医療関係者にごますりしたいわけでもなく
ただ、ある程度正しい認識を一般の方に持ってほしいと思いこのような記事を投稿しています。
その背景には私の生い立ちも関係しているかもしれません。
父が整骨院(接骨院)を開業しながら、鍼灸師、按摩マッサージ指圧師であったこと。
尊敬する叔父が医師であること。
私自身は、14年間、鍼灸師、国際基準のカイロプラクター(学位あり)として治療院をつづけ、同時にリラクゼーションサロンを経営していること。
以上の事などから、誰を否定するわけでもなく論じたいと思います。
整骨院(治療院)は病院ではない
「今日ちょっと整体に行ってきたんだけど、ヘルニアって言われちゃってさー」
「病院のお医者さんがなかなか強いマッサージでね」
いえいえ。
それが整形外科ならともかく、
整骨院や治療院では決して診断できません。整体院はもちろんです。
そもそも診断権もないのです。(診断できるのは医師:お医者さんです)
それから、病院の先生が理学療法士ということならありえるのでしょうが(リハビリ)
医師がマッサージすることはなかなかないでしょう。
ということは、そこは病院ではなくどこでしょうか?
ちなみに、
中国の医師(中医師)は、携帯を耳と肩に挟みながらマッサージしていたりします(笑)
つまり、このような感じで
整骨院や治療院を、医療機関である病院と勘違いしているケースは結構あるもの。
同じ業界の方や詳しい方にとっては当たり前のことかもしれませんが
整骨院や治療院は病院ではありません。
中には、そういった施設で、理学療法士さんや看護師さん、助産師さんといった
コ・メディカルの方々が働いている施設もありますが、医療行為を行う場所ではないのです。
なぜ病院と間違えてしまうのか
病院と勘違いしてしまう理由が2つ考えられます。
①白衣がまぎらわしい
これは、私自身も少しひけめを感じることがあります。
ドクターでも、上の写真のようなケーシータイプという白衣を着ている方も多くいらっしゃいます。
理学療法士や看護師さんの多くがそうですよね。
時々、同業者でも長い白衣を着ている先生も多く(ネクタイしめて)
確かに威厳があってかっこよくみえるかもしれませんが、
私は職人タイプが好きなので、あえてケーシータイプを好んでいます。
ちなみにどうでもいいことですが
この写真⤴私ですが、しわしわです(◎_◎;)
40代独身の哀愁がにじみでていてびっくりしました。
②保険証を出す出さない
病院といえば保険証。
そんなイメージをお持ちの方も多いと思います。
捻挫や打撲(打ち身)など保険適用なものがありますので、保険証を出すことで健康保険が適用となります。
治療院でも、医師の診断のもと、保険を使って鍼灸せじゅつを受けることは可能です。
しかし、時間の制約やレセプト管理、クライアントの手間などがあることから、
自費診療(自由診療)だけで行っているところも多いのが現状です。
せじゅつの回数(頻度)が必要な方や、経済的な理由がある方は
病院内や、病院と提携して鍼灸をおこなっているところもありますのでお探しになってみてもいいかもしれません。
整骨院と治療院、整体院の違いは?
整骨院は、柔道整復師という国家資格を保有する方が開業しているところ。
治療院は、鍼灸や按摩マッサージ指圧師など、やはり国家資格を保有する方が開業しているところです。
上記のいずれも開設するには保健所への許可が必要で、
それぞれの資格は、学校に3年以上通って、国家試験に合格する必要があります。
あはき法という法律で、
医業類似行為として認められていて、開業する権利があるのが特徴です。
理学療法士さんやエステティシャン、看護師さんやカイロプラクターが
上記の「開業権」や、マッサージという言葉を使えるから
という理由が多いようです(私、調べ)
整体院やリラクゼーションサロンは
特に国家資格などを必要とされません。
人体に害を加えない限り・・・・といった自由業ともいえます。
(平成25年に総務省がリラクゼーション業を日本標準産業分類に新設しています)
それぞれが行っているせじゅつの内容はまちまち。
各所でどのようなことが行われているかについては
また投稿したいと思います。
私見ですが
国家資格を保持している人もいない人も
その人次第だなぁと思うことがよくあります。
クライアントのために日々努力を重ねている人もいれば
そうでない人もいます。
国家資格だから偉いとか、そういうことはないと思います。
しかし、最低限の基礎知識をみにつける上では
専門学校や大学という過程を経て
時間とお金を使って遠回りする意味もあります。
そういう意味では
国家資格というものはそれなりの価値があると言ってもいいでしょう。
もちろん、
医師や薬剤師の努力や諸々の負担は計り知れないものであることは
想像に難しくありません。
まとめ
◆整骨院・治療院は医業類似行為を行う施術所
◆病院と勘違いするのは白衣や保険証が影響しているかもしれない
◆整骨院(治療院)と整体院(リラクゼーションなど)の違いは国家資格と保健所の届け出義務など
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